kintoneで実現するAI活用とは!?
AIの種類などの基本も解説
業務改善や人手不足解消などを目的に、AIの利用を検討している方もいるのではないでしょうか。本記事では、AIの概要や導入するポイント、kintoneで利用できるAIについて解説します。kintoneでAIを利用したい方、AIの詳細を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
AIとは
AIとは「Artificial Intelligence」の略で、日本語に訳すと「人工知能」のことです。
「AI」という言葉を生んだとされているジョン・マッカーシー教授によれば「知的な機械、特に知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術」をAIと定義しています。
つまり、人間の脳で行っているような作業をコンピューターが同じように真似して、言葉を理解したり、論理的に推測したり、経験に基づく学習を行ったりするプログラムがAIです。
AIはすでに以下など多くの場所で利用されています。
- ・Apple製品におけるSiriなどの音声アシスタント、音声認識アプリケーション
- ・自動車の自動運転やアシスタント機能
- ・お掃除ロボット
- ・チャットボット
- ・電話自動応答システム
- ・旅行や飲食店、医療分野の提案やサポート
- ・ECサイトや動画サービスのレコメンド機能
AIの種類
AIと一言でいっても、以下の通りさまざま種類が存在します。
- ▼画像認識
画像に映る人や物を認識するものです。
セキュリティや顔認証システム、工場の異常検知システムなどで活用されています。
- ▼音声認識
音声を解析しテキストデータなどに変換するものです。
議事録作成や翻訳、異音検知などで活用されています。
- ▼自然言語処理
音声やテキストデータなどを分析するものです。
自動翻訳やチャットボット、音声対話システムなどに活用されています。
- ▼需要予測
過去のデータをもとに商品売上などを予測するものです。
- ▼機械制御
機械を制御し自動運転などをするものです。
人手不足が深刻化している建設業や製造業などで活用されています。単体で利用される場合もあれば、組み合わせで利用される場合もあります。例えば、自動車の自動車の自動運転には、画像認識と機械制御が活用されています。
AIを導入するステップ
- 1.AIで何ができるかを把握する
- 2.自社の課題とAI導入の目的を明確にする
- 3.予算を決め、ツールを選定する
- 4.開発や導入を進める
先ほど解説した通り、AIには多くの種類が存在します。また、AIには得意・不得意分野があり、導入すればすべての問題を解決できるわけではありません。
まず、どのようなAIで何ができるかを把握しましょう。
続いて、自社の課題とAI導入の目的を明確にします。課題の内容にもよりますが、課題解決方法はAI活用だけではありません。AIの開発・導入には多くのコストがかかるため、他の手段がないかも検討すると良いでしょう。
次に、予算を決め具体的にツールを選定します。
AI導入によりどの程度のコスト削減ができるか、もしくは売上・利益が増加するかをもとに、予算を算出するのがおすすめです。AIを開発する場合、定期的な再学習が必要になります。開発費だけでなく、ランニングコストも含めた予算の算出が重要です。予算が明確になれば、実際にどの開発会社に依頼するかやどのツールを利用するか決め、導入を進めます。
AIの利用を安く抑えるポイント
AIを0から開発する場合、多くのコストがかかります。
- ・導入する目的や課題を明確にする
- ・すべての問題をAIで対応しない
- ・既存のAIツールを上手に利用する
AIを開発する目的や解決したい課題を明確にしなければ、必要以上に高度なAIや無駄な機能を実装してしまう可能性があります。レベルの高いものや多くの機能を実装させれば、その分開発の難易度が上昇し期間も延びるため、コストが増加します。
また、機能を増やさないためにもすべての問題をAIで対応しないことが大切です。人が行うフローの変更やAI以外のシステム利用により解決できるケースも存在します。
さらに、既存のAIツールを上手に利用すると良いでしょう。既に多くのAIツールが開発・提供されており、上手に活用すれば開発コストはかかりません。
kintoneで活用できるAI
kintoneの拡張機能を利用すれば、kintoneでもAI活用が可能です。ここからは、以下のプラグインに関して詳しく解説します。
- 1.AI-OCRプラグイン for kintone
- 2.Smart at AI for kintone Powered by GPT
1.AI-OCRプラグイン for kintone
AI-OCRプラグイン for kintoneは、kintoneにアップロードしたデータの記載事項を自動認識し、所定のフィールドに反映させるプラグインです。AIを利用し読み取りを行うため、事前に読み取り箇所を設定する必要はありません。
AI-OCRプラグイン for kintoneを活用すれば、人が手作業でフィールドに項目を入力する手間やミスを抑えられます。
- ・請求書
- ・領収書
- ・レシート
- ・契約書
- ・名刺 など
2.Smart at AI for kintone Powered by GPT
Smart at AI for kintone Powered by GPTは、kintoneとChatGPTの連携を実現するプラグインです。kintone内の情報を活かし、簡単・安全・効率的にChatGPTを利用できます。アイディア次第で様々な業務に利用可能です。
- ・業績予測や経営戦略の作成
- ・営業資料や、契約書の作成
- ・顧客データの分析
- ・商品説明文書やブログ記事の作成
- ・ニュース記事の要約
- 多言語の翻訳
※Smart at AI for kintone Powered by GPTはM-SOLUTIONS株式会社の登録商標です。
まとめ
本記事では、AIの概要や導入するポイント、kintoneで利用できるAIについて解説しました。
AIとは、人間の脳で行っているような作業をコンピューターが同じように真似して、言葉を理解したり、論理的に推測したり、経験に基づく学習を行ったりするプログラムのことです。AIを活用すれば、業務改善や人手不足の解消が期待できます。ただし、AIを自社用に0から開発すれば多くの時間とコストがかかります。すでに既存のAIツールも存在するため、上手に利用すると良いでしょう。
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数はもちろん、種類も多く、レイアウトも多彩なため帳票の管理は従来のOCRでは十分ではなかったはず。
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